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冷蔵保存は間違い!?果物の正しい保存方法と長持ちするための方法

皆さん正しい野菜や果物の保存方法を知っていますか!?いざ保存しておいた野菜や果物を使おうとしたら傷んでいたりして泣く泣く廃棄・・なんて経験も往々にしてあるかと思います。今回はそんな皆様に青果の保存についてお話します。

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逆効果!?冷蔵保存してはいけない野菜や果物

ちょっとでも長く食材を日持ちさせたい!そんな思いから買ってきた野菜や果物をとりあえず冷蔵庫へ入れたりしていませんでしょうか?実は冷蔵はモノによっては逆効果で冷蔵すると低温障害を引き起こし早く傷んでしまう場合があります。

冷蔵庫の冷蔵室は通常2℃~5℃くらいに設定されています。この温度は多くの果物や野菜にとって低すぎる環境にあります。よって野菜や果物は原則冷蔵室に入れてはいけません

そこで登場するのが野菜室です。多くの人が利用しているのではないでしょうか。野菜室は3℃~8℃と冷蔵室よりも少し高めの温度設定で冷やし過ぎないよう考慮されています。

私は全部野菜室に入れてるからOKだね!!

さすが主婦!ばっちりだね

・・残念ながらそうはいきません。ものによっては野菜室でさえ冷え過ぎで低温障害をおこす野菜や果物ものがあります。よってきちんと野菜室に入れるもの/入れないものを区別する必要があります。

・野菜や果物の冷蔵室保管は原則ダメ

・野菜室に入れる入れないの区別が必要

 

低温障害を起こしやすい果物

果物は皆さんなんとなく無意識の内に区別ができている方が多いのではないでしょうか。一言で言うと”追熟する必要がある果物”は野菜室に入れてはダメです。

有名なところだとメロンがそれに当たります。メロンを購入すると”食べ頃は○○月○○日、それまで常温保存して食べる前に冷やしてください”のようなシールが貼ってあったり、“常温で保存後おしりを押して柔らかくなったら食べ頃です”みたいな紙が同封されていたりします。いずれも常温で追熟してくださいという注意書きになります。

追熟が必要な果物を冷蔵庫に入れると追熟不良で本来の味を損なうことになります。もちろん追熟後に冷蔵室や野菜室に入れて冷やすのはOKです。ただし冷やした後はなるべく早く食べる必要があります。

それは低温障害には追熟不良の他にピッティングと呼ばれる障害があります。これは表面に陥没が現れたり、腐敗や褐変を引き起こします。追熟不良はイメージがつきやすいですがピッティングはイメージが沸きにくいので低温障害が発生する果物の代表例とその発生温度を下記表にまとめました。

この表で全てではありませんし、それぞれの種類も品種によって異なりますので目安として下さい。低温障害発生温度以上の温度で果物が傷まない温度以下で保管する必要があります。

では各果物の保存方法について詳細を解説していきます。

リンゴの保存方法

リンゴはとにかく乾燥に弱いのが特徴です。旬の次期である冬場であれば保存温度は常温で問題ありませんが、エアコンの使用や冬という季節柄乾燥します。乾燥により水分が失われ味の低下や痛みに繋がります。よって野菜室での保存をおすすめします。

また湿度を保つために新聞紙やキッチンペーパーでリンゴを包んだり、ポリ袋に入れて保管することで長持ちします。

リンゴが発するエチレンとは

リンゴはエチレンガスを発します。このエチレンガスは成長促進剤と思ってください。つまりはリンゴが発したエチレンガスで他の野菜や果物の熟度を早める効果があります。よくリンゴとキウイを一緒に保管するのは、キウイを早く追熟したいときにリンゴの特性を活かしているのです。

しかし裏を返せば他の野菜や果物を早く傷めることにもなります。よってリンゴはポリ袋に入れ密閉し他の野菜や果物へエチレンガスの影響を与えないようにしましょう。

・リンゴは野菜室で保存

・ポリ袋に入れてエチレンガスが防ごう

 

バナナの保存方法

低温障害の表からバナナは14.5℃以上の常温が適しています。よって15℃~20℃を目安に保存しましょう。冬場は常温で問題ありません。夏場は20℃以上になるので追熟が早まります。常温で追熟し、黒い斑点が出てきたら追熟は完了なので野菜室へ保管場所を移しましょう。

野菜室の温度は少し低すぎるためポリ袋に入れてから保管するとよいでしょう。またバナナは多くの場合房になっていますが触れ合うことで痛むのが早くなります。1本ずつバラしてポリ袋に入れるとより良いでしょう。

・バナナは常温で保存、夏場は追熟後野菜室へ

・野菜室へ入れる際は1本ずつばらしてポリ袋へ

 

メロンおよびマンゴーの保存方法

こちらも低温障害が発生する温度が高めなので常温でしっかり追熟しましょう。追熟後は野菜室で保管し冷やして食べたいときは食べる前に冷蔵室へ入れ、なるべく早く食べましょう。また一度切ったものを保存する場合も冷蔵室で保存してください。

・常温でしっかり追熟

・野菜室や冷蔵保存後は早く食べる

 

グレープフルーツの保存方法

グレープフルーツはピッティングがあり10℃と比較的発生温度も高いです。常温保存とし夏場などの暑い時は野菜室保存ですがポリ袋にいれ温度が低くなりすぎない様にしましょう。

・常温保存

・野菜室での保存はポリ袋に入れる

 

パイナップルの保存方法

パイナップルはピッティングが4.5~7.2℃とそれほど高くはありません。よって常温保存より野菜室での保存がおすすめです。

1玉丸々を野菜室で保管す場合、葉の部分がスペース上邪魔になるかと思います。ですが無理に葉をもぎ取ると果肉もえぐってしまいそこから傷む可能性があります。果肉から少し葉を残してハサミ等で葉を切断することをおすすめします。

パイナップルはカットするとその表面が非常に傷みやすくなります。カット後は2~3日以内に食べるようにしましょう。食べきれない場合はカットしてすぐ冷凍し保存することで冷蔵より長持ちします。

・野菜室での保存

・カット後は冷蔵室で保存し早く食べる

 

オレンジの保存方法

パイナップルと同様にピッティングが2~7℃とそれほど高くないのでオレンジも野菜室での保存がおすすめです。

・野菜室で保存

 

みかんと柿の保存方法

みかんと柿は保存方法が共通しています。それはどちらもヘタを下にして保存すること、ヘタが乾燥しないように保存することです。

特に柿はヘタが大きくすぐに乾燥するので、ティッシュを水で濡らし一つ一つヘタをティッシュで覆うことで乾燥を防ぎます。可能であれば野菜室で保管しましょう。

・ヘタを下にして冷蔵室で保存

・ヘタを濡れティッシュで覆い乾燥対策をする

 

果物の保存方法まとめ

如何でしたでしょうか。つい無意識の内に買い物から帰ると野菜や果物を冷蔵庫に入れてしまってますが冷やせばいいのではなく冷やすことで痛むこともあることを知って頂けましたでしょうか。

では果物の保存方法をまとめます。

果物の保存方法

・基本は冷蔵室ではなく野菜室で保存

・追熟は常温で行う

・追熟後の保存は野菜室

・冷蔵で冷やす場合は食べる直前に入れましょう

 

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