季節

海の日とは!?込められた大切な意味!?驚きの由来と理由を解説!!

海の日は祝日の中でも比較的新しい方ですが、
由来をご存知でしょうか?

多くの方は、
たんに休みが増えてうれしいと
思っておられるだけではないですか?

その由来や祝日になった由来と意味を知ると、
驚くような出来事、
とても夢のあるステキな理由で、
「なるほどそうだったのか!」と思われます。

私もただ休みが増えてうれしい派ですが、
そんな歴史や理由があったのかと驚いています。

2021年の海の日はオリンピックの関係で7月22日ですが、
祝日になった訳や由来、
意味をわかりやすく詳しくご紹介しますね。

 

Contents

海の日の由来

海の日は今から25年くらい前に国民の祝日として制定され、
当初は7月20日と決まっていました。

でもなぜ7月20日になったのでしょうか?

海の日の始まりは1876年、
明治天皇が東北の巡航を終えられたことがきっかけです。

東北からの帰りに陛下や貴族、
明治政府の要人などを乗せるための船としても使っていた
豪華な作りの灯台巡視の蒸気船「明治丸」に乗り込み、
7月20日に無事横浜に到着されました。

この時海が大荒れで、
到着がずいぶんと遅れたそうですが、
陛下は何事もなかったように
きぜんとして下船されたと伝わっています。

この出来事を記念して、
時の逓信大臣が提唱し
1941年に7月20日を
「海の記念日」
に政府が制定しました。

荒れる海を乗り越えて無事に戻られた陛下に
当時の人々がほっとされたと同時に
きぜんとして下船されるお姿を見て敬服し、
それが記念日制定につながっていったのでしょう。

1941年に制定された「海の記念日」
海の仕事に就いておられる人々の間で
記念行事が行われてきましたが
一般には知られていませんでした。

しだいに、
海の仕事に就いておられる人々から
祝日化を願う声が高まり、
1995年に祝日に制定されました。

海の日は

「海の恩恵に感謝するとともに、海洋国家日本の繁栄を願う日」

と定義されています。

ことばが難しいですね。

簡単に言うと
「海に親しみ、
海の仕事を学び、
海からの恵みに感謝する」
ということでしょうか。

もっと言うと
「海の恵みにありがとう、そして海を大切にしょう!」
そんな意味が込められています。

海の日は当初「海の記念日」と同じく7月20日でしたが、
2001年に祝日を連休化する法律(ハッピーマンデー法)が成立したことで
2003年から7月の第3月曜日に変わりました。

私も海の日の意味も知らずに単純に喜んでいました!(^^)!

子供たちも夏休みに入ってすぐの3連休なので、
海水浴などへ連れて行ってもらいやすくなりましたね。

 

「明治丸」のその後は、
東京商船学校の練習船として使われて、
現在では東京海洋大学越中島キャンパスに
重要文化財として保存されています。

この「明治丸」にはもう一つ歴史があり、
それは明治政府がイギリスに発注し
1875年に船が横浜に輸送されて来てすぐのことです。

同じ年にイギリス、アメリカと小笠原諸島の領有権問題が発生し、
蒸気船としての性能も優秀だった「明治丸」が
イギリスよりいち早く
小笠原に着くことが出来ました。

この時、イギリスも自分のものにしたくて
小笠原に向かっていましたので、
これはもう競争ですね。

元々、小笠原諸島は江戸幕府が発見し
日本のものだと宣言していました。

しかし無人島のままで
何もして来なかったのがいけなかったのですね。

アメリカも自分たちのものにしたいので
少し前に住民をハワイから移住させていました。

明治政府も対応に困っていたことでしょう。

 

イギリスより早く着いた日本は、
住民に日本人になるように説得して上手くいき、
イギリスにもアメリカにも
日本の領土だと認めさせることができました。

今でもその住民のご子孫は
代々小笠原に住まわれているそうです。

「明治丸」をつくったのが”イギリス”

というのも皮肉ですね。

 

おかげで、日本は世界有数の経済水域もつことが出来ました。

この大活躍した蒸気船が重要文化財になったのも納得です。

 

海の行事について

 

「海の恩恵に感謝するとともに、海洋国家日本の繁栄を願う日」
を実現する為にさまざまな行事、
イベントを海の日に国土交通省の外郭団体が開催しています。

これらを順番に紹介していきますね。

 

海の日のすごいなと思うところは、
政府の後押しがたくさんあるところですね。

昨年(2020年7月17日)の首相官邸のホームページに
当時の総理大臣がお祝いの言葉を出しています。

同じように後から祝日になった
「山の日」について探してみましたが、
同じようなページは見つかりませんでした。

海の日は官民一体となって応援されているようですね。

 

海の日の標語を実現するために、
国土交通省の外郭団体が「海と日本PROJECT」を開催しています。

 

海と日本PROJECT

「海と日本PROJECT」は、
全国で開催する特別行事や楽しいイベントを紹介しています。

コンセプトは「海と人と人をつなぐ」ですから、
日本人の暮らしを支え、
ときには安らぎや楽しさ、
ひらめきを与えてくれる海を大切にすることですね。

そんな海のことを学ぶことで、
きれいにしないといけない、
魚だけでなくいろいろな生き物を大切にする。

 

また、魚などを美味しくいただくことに感謝する、
海の仕事を体験することでさらに理解を深めるなど、
盛りだくさんですね。

 

2019年には「総合開会式」を後述する
「C to Seaプロジェクト行こうよ、海」の公式アンバサダーである
「STU48」とコラボして「STU48」の船上劇場で開催しました。

※「STU48」について

“国内6番目のAKB48姉妹グループとして
「瀬戸内」エリアを本拠地とし、
「1つの海、7つの県」を拠点に活動している「STU48」
STU48の活動拠点となる船上劇場
「STU48号」をもっている。”

STU48のオフィシャルサイトから引用」

「海と日本PROJECT」は、
こうしたイベントを通じて海に親しみを持ち、
大切にすることを広げていくプロジェクトですね。

 「海と日本PROJECT」のサイトはこちらから
海と日本PROJECT【日本財団】 (uminohi.jp)

海の月間イベント

海の日の連休化をきっかけにして、
元の「海の記念日」の意味が失われることを
心配する声がだんだん増えてき、
元の意味を取り戻すための「海の月間」が始まりました。

「海の月間」は、海の日がある7月の1ヶ月間は
各地でイベントを行って海に感謝し、
海をきれいにして大切にする心を養うことを続けさせる行事です。

※2021年イベント、広報活動案内サイト 2021年の案内はまだ公開されていません。

「海の月間」で全国規模のイベントが開催されます。検索できるサイトはこちらから
公益財団法人 日本海事広報協会 全国イベント検索 (kaijipr.or.jp)

 

ミス日本「海の日」

ミス日本「海の日」は、
海の日に関わるイベントや
歓迎会や招待会に出席して、
海の理解と関心を高くさせる役目を持っています。

毎年、ミス日本の選考で選ばれます。

2021年「ミス日本海の日」の紹介サイトはこちらから(ミス日本公式HP)
公益財団法人 日本海事広報協会 ニュース (kaijipr.or.jp)

 

C to Seaプロジェクト

お子さんをはじめとして多くの人々に
海や船などの楽しさを知って
海との関わりを持ってもらうのが目的。

「海と日本PROJECT」の中のプロジェクトのひとつです。

詳しいことは「C to Sea」について
特集ページがありますのでこちらから
海事:C to Sea(シー・トゥー・シー)プロジェクト – 国土交通省 (mlit.go.jp)

 

また、海や船に関わる仕事の紹介など、
海に関するイベント情報・グルメ情報など
さまざまな情報を
ポータルサイト「海ココ」から発信しています。
海と船の情報ポータルサイト 海ココ (c2sea.jp)

各SNSもあります。
 Twitter_C to sea   

 Instagram_C to sea

 YouTube「海ココちゃんねる」

海洋立国推進功労者表彰(内閣総理大臣賞)

 

この表彰は海洋基本法に基づき、
海洋に関する分野で
顕著な功績を挙げた個人・団体を表彰するものです。

この賞には2つの分野があり、
「海洋立国日本の推進に関する特別な功績」
「海洋に関する顕著な功績」があり、
2019年の第12回に「高知県立高知海洋高等学校」が受賞しています。

他にも漁業組合なども受賞しており、
内閣総理大臣賞なのでもっと遠くにある賞と思いましたが
意外と身近な感じです。

海に貢献することなら何でもいいところが良いですね。

 

海の日に関連したイベントやサイト紹介

こども霞が関見学デー

省庁の親子見学の中のひとつ
で国土交通省(海事局)が海に関するブースを出しています。

海のことに限らず省庁のことを学び、
政策を理解することは有意義なことですね。

ぜひ見学に参加して下さい。

知らないことを親子で学ぶのは一体感を感じられてとても良いですよ。

 

我ら海の子展

我ら海の子展は幼児、小学生を対象とした
海に関することを題材にした絵画コンクールで
毎年開催しています。

子供たちが海への関心を高める機会になり、
海の月間の標語
「みんなで海のことを考え、海に親しみ、海を大切にする」
のような考え方を広めることを目指すコンクール。

「我ら海の子展」の作品募集サイトはこちらから

 ⇒「我ら海の子展」|一般財団法人サークルクラブ協会 (club.or.jp)

 

海の仕事を紹介する

海の仕事を分かり易く紹介するポータルサイトで、
海の仕事の魅力や重要性について
みなさんに分かってもらうため、
国土交通省と海の仕事に関係する団体が運営しています。

「海の仕事」の紹介するサイトはこちらから

 ⇒海の仕事.com (uminoshigoto.com)

 

まとめ

日本は周りを海に囲まれた島国です。

日本人は卑弥呼の時代から海の恵みによって生きてきました。

この海の恵みに感謝をして未来の海を守ることが私たちの役割ですね。

 

そして

「海に親しみ、海の仕事を学び、海からの恵みに感謝する」

という願う祝日を作った国は
世界中で日本だけです。

これはほんとにすごいことなんですよ。

海の日には、広く海のことを知ってもらいたいという
願いが込められています。

海の日の由来や意味を感じながら、
1日を楽しくすごしたいですね。